インド料理とスパイス その1

「インド料理は辛くて油っぽい」と思っていませんか?
確かに辛い味付けの料理はたくさんありますし、油をたくさん使う料理もあります。
しかし、その味付けや調理のしかたは、気候や環境、また人間の身体の仕組みなどに合わせた、いわばインドの知恵そのものなのです。


”辛さ”というのはインド料理の特徴の1つですが、インドは位置的にも暑い地域が多く、食欲増進のためにも辛さは必要なものなのです。
辛さの元になる唐辛子もいろんな種類がありますが、どれも油を分解する働きがあります。日本でも一時期流行った唐辛子ダイエット、あれは唐辛子に含まれるカプサイシンという脂肪分解物質を使ったものでしたしね。
ですが、インド料理全てが辛いというわけではないんですよ。小さな子供やお年寄りはあまり辛すぎる料理を食べませんし、病気の時にもそうです。

そして、特に女性は気になるところかもしれませんが、油です。
この油、インド料理には欠かせないものなんです。でも、ピーナッツやマスタードシードなどから取れる植物性油が中心です。ギーと呼ばれるバターの不純物を取り除いたものも使いますが、普段は植物性のものが一般的で、このためコレステロールも気になりません。それに唐辛子と合わせて取ることによって分解も早いというわけです。

そしてインドでは、どんな料理にも何種類ものスパイスを使います。そして食材によってそのスパイスの組み合わせも替えていきます。これは、インドではその昔、スパイスを薬として使っていたことと関係しています。日本や中国にも漢方薬というのがありますが、それと似たような意味ですね。

そのスパイスを調合する薬剤師さん達は病状にあわせてスパイスを選びますが、このとき病状を陰か陽かに分けるのです(もちろん詳しく言えばもっと細かく分かれます)。陰であれば身体を温めるものを、陽であれば身体を冷やすものを取るように調合するわけです。
例えば、クローブやシナモンは身体を温めるスパイスです。カルダモンはそのまま食べると身体を冷やしますが、火を通せば身体を温めてくれます。ターメリックは肝臓の働きを良くし胃腸を整えてくれますから、これらの調合されたスパイスと消化の良いムング・ダル(緑豆)を使っておかゆを作れば、身体を温め、更に整腸作用のある料理として病人に食べさせる事が出来るのです。

また、食材にも陰と陽の考え方は当てはめることが出来ます。
インドでは乳製品をたくさん取りますが、牛乳は身体を温めるものなのに、ヨーグルトに加工すると身体を冷やすものになってしまうんです。
だから風邪をひいた時などにはヨーグルトは取らず、生姜入りのチャイなどを飲みます。生姜も身体を温めてくれますからね。

インドの食文化は以上のような事を常に考えながら、アーユルヴェーダ(インドの健康法)の中の1つとして発展していったのです。これを毎日続けることで病気になりにくい、健康な身体を維持することが出来ると考えられているのです。
ガネーシュで食べていただける料理もこれらを元に作っていますし、辛いものが苦手な方でも食べていただけるよう、8段階の辛さをご用意しています。
安心して召し上がってくださいね。

 

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